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志摩が全裸で現れた時から、そうなのかとも思っていたが、やはりするために来ていたのか。
俺が慌てて慧一を見ると、慧一は安らかに眠っていた。
「慧一さんならば、暫くは目覚めませんよ。毎日、一緒にいたのですから、眠りの具合は分かります」
志摩は確信犯であったか。
志摩の手が俺の服にかかると、そっとボタンを外しながらキスをしてゆく。何度もじゃれているが、こうして触れ合うと、とても恥ずかしい。
俺が顔を背けると、志摩が手で押さえ、キスをしていた。俺がつい歯を食いしばってしまうと、志摩は俺の口に指を入れ、無理矢理開かせると、舌を入れてきた。
キスしている間に、既にズボンは横に投げられていた。
志摩には今回、人を食べ、掟を破るという辛い事を選択させてしまった。そんな負い目もあって、志摩の行為を怒る事ができない。
志摩は、俺の息を止めそうなほどのキスをしてから、全身を舐め始めた。
「守人さん、小さくて、柔らかくて……美味しい……」
触れられても、何も感じないような、胸であっても、志摩の舌に反応を始める。女性のように豊かな胸でなくても、触れられるとモゾモゾとする。それが更に、触れられる度に、ゾワゾワと鳥肌が立つような感じに変わってきた。
「ちゃんと、開発して、仕込みたいです。守人さん、可愛い」
志摩も経験があるとは思えないが、こんな空間を持っていたとすると、他の×と試しているのかもしれない。やや俺は、想像して嫉妬してしまった。
「守人さんの背中も小さい、可愛い……食べたい……」
そもそも、既に食べられている。でも、更に、志摩に食べられようとしていた。
「志摩……」
志摩の舌は熱くて、背中から下へと伸びてくると、泣きたい気分になってきた。やはり、そこを使用しなくてはならないのであろうか。
「……ここ。使わせてください」
志摩の指で双丘が割られ、そこが眼下に晒されていた。排出だけしていた場所で、今後も排出だけしていたかった。
「守人さんの蕾、開かせてください!」
律儀に志摩は、許可を取ってくる。そこで、俺が首を振ると、志摩は真顔になってキスしてきた。
「私は、嫌ですか?」
志摩が嫌だったら、俺は世界の全てが嫌であろう。
「嫌ではない、怖い……」
正直に言うと、志摩が少し目を細めて笑っていた。
「笑うのか?」
俺は、真剣だというのに、笑っていいものであろうか。
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