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「後の二人は?」
「保管?護送する専門家かな」
氷渡が、自分と契約する×を見せた事はない。
すると、氷渡が本気で探しているということだ。
「……これは志摩を捕まえるためだ。氷渡は、
志摩が本気で守人を喰ったと疑っている?殺気が凄い」
このまま、隠れていたいが、捜査の手が近くまで伸びていた。
更に地下に移動したが、これ以上はなく底であった。
「志摩、地下水だ。流れている」
地下水に飛び込み、そのまま水と流れてゆく。
最初に辿り付いた海岸の隅に、地下水が沸いていた。
志摩が海岸に抜けると、そこには氷渡が立っていた。
「おかえり。志摩。ここに来ると思っていたよ」
氷渡は手で志摩を掬うと、用意していた箪笥に入れた。
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