第二十一章 世界の半分

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「後の二人は?」 「保管?護送する専門家かな」  氷渡が、自分と契約する×を見せた事はない。 すると、氷渡が本気で探しているということだ。 「……これは志摩を捕まえるためだ。氷渡は、 志摩が本気で守人を喰ったと疑っている?殺気が凄い」  このまま、隠れていたいが、捜査の手が近くまで伸びていた。 更に地下に移動したが、これ以上はなく底であった。 「志摩、地下水だ。流れている」  地下水に飛び込み、そのまま水と流れてゆく。  最初に辿り付いた海岸の隅に、地下水が沸いていた。 志摩が海岸に抜けると、そこには氷渡が立っていた。 「おかえり。志摩。ここに来ると思っていたよ」  氷渡は手で志摩を掬うと、用意していた箪笥に入れた。
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