第二十一章 世界の半分

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 慧一は、一緒に修行したり、二之介と意気投合したりしてきた。 志摩も、俺と一緒に鍛えられてしまった。 「処刑は困るね」 「そうですね、和解します」  リンクを飛ばし村の様子を見てみると、闇の中であった。 外の時間が分からないが、幾日経過してしまったのであろう。 村は静まっていて、どこにも光が無かった。 しかし、息を潜めている、獣のような気配はある。 「この島に何か来ます!」  志摩を置いた場所が、自然の洞窟だったせいか、 志摩は島全体に根のように自分を伸ばしているらしい。 島全体が、志摩の一部のようになっていた。
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