第二十一章 世界の半分

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 守人様が×に喰われてしまったのならば、その×を連れて来い。 守人様と契約していても、唯一の解除方法があり、それが喰う事であった。 だから、志摩はどこかで生きているとされた。 「目の前で喰われたのは見ていたから……上月はいないと分かっている。 だから、村は滅びて、皆、外で暮らせばいいと思った」  志摩も、どこかで生きていればいいと、氷渡は思っていた。 しかし、非常事態が発生したらしい 「まず……×の半分が柴崎 満千留に喰われた。そして闇が濃すぎて、 人が村に住めなくなっている」  人は逃げて、外の世界に来ていた。 しかし、×には、外の世界に出られない者が多く存在していた。 守人様の光は、札で制御されていた。太陽光には制御がない。 弱い×は、太陽光で消えてしまうらしい。
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