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そして現在、謎の発光生命体は上座に陣取り、相も変わらずピカピカと発光を繰り返している。
なぜか神妙な空気が醸し出されるなか、母と妹が「クリスマスまであと5日ね。プレゼントの準備は済んだ?」などとささやき合っている。
時節柄、電飾扱いは止むなし――秋と両親、妹、それに謎の発光生命体の計5(6)人による〝家族会議〟は、こうして幕を開けた。
会議の内容は意外にもシンプルだった。謎の発光生命体曰く、自分は天から遣わされた者、いわゆる天使だという。
「「「えーっ、紅葉さんも楓さんも天使なんですか? 宇宙人じゃないんですか?」」」
(……もう何だろうとどうでもいい。俺の“天使の概念”をサラッと上書きしやがって)
そして、
彼(彼女)が言うには、2つある選択肢のうちどちらか1つを選んでクリアすれば、秋はすぐにでも再出発できるという。父も母も妹も、歓喜して目を潤ませている。秋自身は、まるで他人事のように聞き流している。
(この状況でそんな話されて、誰が信じるかっつーの!)
とは言え、秋だって分かってはいるのだ。自分がどれだけ家族にストレスを与えているか――分かっている……ちゃんと。
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