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「藤城貴彪……カチョー。
私にそんな口をきいてもいいと思っているのですか」
「はあ?」
何を言い出すんだコイツは。
よほど打ちどころが悪かったのだろうか。
心配した貴彪は、右手を出して頭に触れようとした。
すると…
「オーッホッホ。
今日であなたの天下も終わりだということです。
これを見よっっ」
ババーーーーンッ!!!
変な擬態語を発しながら美咲は、こんなになってまで、右手にシッカと握っていた、埃まみれの本を貴彪に突きつけた。
「そ、それはっ」
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