4 美咲・貴彪『暴露』

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「そーら、藤城カチョー。 これをよくご覧なさい。  アナタが夜な夜なこのようなご本のお世話になっていることを、会社の女子の皆さんに知られてもよいのですか?」  本の埃を落としながら、ペシペシとその表紙を叩く。 「……」 「黙ってないで、私に許しを請うのですよ。 さーあ、分かったら私の足下にひれ伏すんだあっ」  シモベ四葉は、有頂天だった。    と____ 「ああ、これは……懐かしいな」 「ハーッハッハ、そう、『懐かしい』っ!最初からそう言えば…  え?  懐かし……い?」  意表を突かれ、キョトンとした美咲の手元から、貴彪はスッと冊子を抜いた。  それをパラパラと捲りながら、目を細めて眺めている。
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