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ドン。
美咲がノブを回すことは叶わなかった。
美咲の手は、貴彪の左手によって固く止められ、右腕は、美咲の耳のすぐそばに突かれている。
後ろから『壁ドン』だ。
「てめぇまさか、『アハハ~、そうでしたか』で済むなんて、思ってないよなァ?」
低い声。
会社のオバさま連中が、魅惑のイケメンボイスなどとホザいているそれだが、今の美咲にとっては恐怖のハジマリにしか聞こえない。
『♪お父さん、お父さん。見えな い の?
魔王が……♪』
頭の中に、歌劇『魔王』の旋律が流れ出した。
「あ、わわわ…
どうか、どうかお許しを!
ほ、ホラ見て?このハゲに免じてお慈悲を!」
懸命に頭を指差し訴える美咲に、貴彪はニヤッとほくそ笑んだ。
さあて、
どうしてくれようか。
*****
さて。この後、シモベ美咲は、どうなってしまったのか。
次ページ以降の①~③の絵から、好きなものをひとつお選び頂き、ラストとしてください。
いいや、どれも。
ちーがーうーだーろー
という場合、④その他として、コメントを頂ければ嬉しいです。
図化します♪ヽ(*´∀`)ノ
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