633人が本棚に入れています
本棚に追加
再び、仕切り直しだ。
貴彪のいうとおり、美咲は頭を左に倒し、肘を伸ばして床にぺったんこに這いつくばった。
「よし、じゃあイくぞ」
「は、はいっ」
貴彪はぐっと脇を締め、もう一度彼女の腰を持ち上げた。
うんとこしょ。どっこいしょ。
「ぎぃゃぁぁぁ~~~!」
精神を無の境地に追いやり、頭の中でこう呟く。
悲鳴なんて聞こえない。
そうだ、これはカブなんだ。
まだまだ美咲は抜けません。
うんとこしょ。
どっこいしょ。
「はぴぃぃぃ~~~!!」
こら、カブが叫ぶな。お前はマンドラゴラか。
ズッ…
キングサイズのベッドが少し動いたが、それでも美咲は抜けません。
カブが叫べば、貴彪が引っ張る。
同じことを繰り返すこと十数分。
最初のコメントを投稿しよう!