3 美咲・貴彪 『救出』

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 再び、仕切り直しだ。  貴彪のいうとおり、美咲は頭を左に倒し、肘を伸ばして床にぺったんこに這いつくばった。 「よし、じゃあイくぞ」 「は、はいっ」  貴彪はぐっと脇を締め、もう一度彼女の腰を持ち上げた。    うんとこしょ。どっこいしょ。  「ぎぃゃぁぁぁ~~~!」  精神を無の境地に追いやり、頭の中でこう呟く。  悲鳴なんて聞こえない。  そうだ、これはカブなんだ。    まだまだ美咲(カブ)は抜けません。  うんとこしょ。  どっこいしょ。  「はぴぃぃぃ~~~!!」  こら、カブが叫ぶな。お前はマンドラゴラか。  ズッ…  キングサイズのベッドが少し動いたが、それでも美咲(カブ)は抜けません。  カブが叫べば、貴彪が引っ張る。  同じことを繰り返すこと十数分。image=507397341.jpg
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