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笠原君が三柳のピンク色の線により殺されてしまう。
しかし、突風が吹いた。
その突風で三柳が吹っ飛ばされた。
緑原さんが新しく手に入れた、風の指輪の能力だろう。
その場にうずくまっている笠原君の元に、杏奈ちゃんが向かう。
そして、その手で笠原君の傷ついている部分に触れた。
その瞬間、笠原君の傷がきれいさっぱり消え去った。
杏奈ちゃんの回復の能力で、笠原君を回復させたのだ。
吹っ飛ばされた三柳は、なぜかへたり込んでいる。
気でも失ったのだろうか?
再生能力とは矛盾があるが、三柳は動かないのだ。
「これ、手に入れたぞ」
笠原君が、手に一本の何かを持っている。
鍵だ。
銀色の扉を開くことができるであろう鍵だ。
「さっき盗んだんだ」
やるなぁ。
笠原君は三柳の近くに寄った際、ポケットの中からその鍵を盗んだらしいのだ。
ならば、三柳を倒す必要すらない。
私達はゴールまで走った。
銀色の扉まで到着した私達は、鍵を突っ込んだ。
しかし、錠は全く開きはしなかった。
「いひゃひゃひゃひゃ、簡単に鍵を渡すわけねぇじゃん」
気を失っていたそぶりをしていた三柳が、立ち上がった。
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