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黙っているとヤクザ店長はニヤリと笑った。
「なんだ、ママと離れるのは寂しいか」
「っっ・・・!こんなごつい母親がいるかっ」
「安心しろ。数は少なくてもママには太客がついてる」
「太客?」
冗談抜きでここのコンビニは廃れている。駅から近くもなく、店長がヤクザのせいで普通の客も寄り付かない。そんなコンビニに太客だって?強がりはよせよと言いかけたところで
「どけ」
背後から突然命令(やけに威圧的)された。なんだよ・・と思いながら振り返ったがそいつの容姿を見て文句は引っ込む。天井に頭をこすり付けそうな程の高身長に、太い腕。いかつい顔にはサングラスが装着されており表情が読めない。
(でかすぎだろ・・レスラーかよ)
天井男のかごには大量のおにぎりと弁当が詰め込まれていた。でかい体を維持するためにはそれだけエネルギーが必要ということだろうか。
「8930円な」
20個以上ある大量の弁当たちを手馴れた手つきで袋に入れていくヤクザ店長。その顔に特に驚いた様子はない。
(まさかこんな爆買いが日常茶飯事だってのか?)
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