プロローグ

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 ドラゴンは、熱い鼻息を勢い良く吐き出した。  その毒気をモロ吸い込み、気が遠くなる。 「バカモンが!いきなり飛び出すからだぞ」  マットーの声が遠くに聞こえる。  ああ、先生、怒るなら、助けてくださいよ。  僕は、あなたの唯一の弟子なんだから・・・なんで、こんな目に合わなきゃならないんだろう・・・僕はただ、あのプレパレーションの魔法に憧れただけなのに。    魔法使いの弟子の弟子の弟子になっただけなのに・・・。  自分の体が、スローモーションのようにゆっくりと倒れていくのがわかった。    あれ?   魔法学校の喧騒が聞こえる。  まるで自分がそこに戻ったようだ。これって、もしかして、人は死ぬ前に自分の人生を走馬灯のように振返るっていうやつ?
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