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「ひ、ひぃーっ、あんっ、や、い、い、やあ、あ、あ、やめ、やめて、…やぁぁっっ」  もはや泣き声になりながら激しく尻を揺らめかせ、青年は背後から回された主人の腕にすがり、他にどうすることも出来ないといった様子で、その硬い皮膚に爪を立てる。 (アカンっ、アカンて、旦那ぁー! 兄さん泣いてはるやんか、ムチャしたらアカンわぁ!!)  ようやく主人が尻から指を抜き取ると、青年はぶるッと大きく身を震わせて、おそるおそる振り向き、なにもかもが強引な男を見上げた。    潤み切った目で睨みながら口許を震わせる上気した顔を、主人は眩しいものでも見るような目で見つめ、それからふいに真面目な顔をして言った。 「お前を抱くぜ。お前が泣いても」 「――」 「ここへ来たからには、俺はお前を逃す気はない。どこかの女にも渡さない。お前はもう、俺のものだ」 「な、な、なん…」  動揺しきった青年は、言葉さえ忘れてしまったかのように、ただただ俯く。
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