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マモルがホタルカズラを見たのは、ある近所のホームセンターの食虫植物を販売しているコーナーの片隅だった。
ホタルカズラの原産地は、ボルネオ島である。ホタルカズラは、人気テレビドラマの中で登場したため、一時期とくに人気があり、現在でも観葉植物として、しばしばマスコミの話題になることがあった。
光合成を主とするが、原産地のボルネオ島の熱帯雨林の中は競合する相手でいっぱいで、日中は思うように光合成ができなかった。
数少ない機会だが、日中は、ムシが好む匂いを発し食虫することでエネルギーを得ていた。
匂いで集まってきたムシをネバネバした液が入っている補虫袋に誘導させ逃げないようにした。
そして、じっくりとエサを消化するのだ。
興味深いごとに、夜になると匂いは相変わらず分泌されて、ムシを誘い出すのだが別のエネルギー摂取メカニズムが起動する、
小さな花が咲き青白く光り、ムシを寄せ集めるらしかった......。
つまり、ホタルカズラのもつエネルギー摂取メカニズムは二つあるのだ。
また 、ホタルカズラの点滅頻度は、関東地域では二秒に一回、関西地域では四秒に一回と点滅信号の頻度が異なっているという面白い報告もある。
ホタルカズラには雄株と雌株が存在している雌雄異株で、雄花と雌花は別の株につく。いずれの株も花が咲くが、小さく目立つものではない。
花びらは四枚、成熟するとアーチのように反る。雄花はその中央に多数の雄しべが集まっている。
雌株では雌しべが、いずれも花の中央から前に突き出しており、花により雄株か雌花かがわかる。
どちらも花が丸く、膨らんだ捕虫袋の上にちょこんと位置している。
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