47人が本棚に入れています
本棚に追加
「……っは、あ。あぁ、んあぁッ……」
ぐちゅぐちゅと後膣に指を挿れられながら、ルキアノスは溶けるような喘ぎを吐いていた。
腹這いになり、腰を高く上げた獣の姿勢。
服従を連想させるその姿に、ギルは眼の眩むような昂ぶりを覚えていた。
ルキアノスの内をいじりながら、自らのものもせわしなく扱く。ぬるり、と先端から体液が漏れる。その粘液をさらに彼の後膣に塗りたくり、また一本指を増やした。
「ルキアノス。どうだ、ルキアノス。気持ちが悦いか?」
気持ち……悦すぎて……ヤバイ……。
そう答えた、が、答えたつもり、だけなのかもしれない。
弛緩しきった体では、唇を思うように動かすことができなくなっていた。性感帯だけが、妙にハッキリと冴えている。
体内の、腹側のしこりをぐりりと擦られ、ルキアノスは跳ね上がった。
「んあッ! あぁッ!」
「ここ、気持ち悦いだろ?」
たらたらと体液を漏らしているのはギルだけではない。
体をいいように弄ばれ、ルキアノスも先走りの液をたっぷりと吐いていた。ギルはそれも手のひらですくい、ぐちゅりと今度は自らの分身に絡ませた。
そろそろいいだろう。
とどめを刺して楽にしてやるよ、ルキアノス。
ぐちり、とルキアノスの内に、侵入を開始した。
指で充分に慣らしてはいるが、おそらく彼にとって初めての行為だ。なかなか思うように先へは進まなかった。
「あぁ、あ。ギ、ル。ぅあぁ……」
なかなか忍び込むことができない割には、気持ち悦さげなルキアノスの声。
媚薬は、痛みすら快感に変えてしまうというから、今まさに絶頂を迎えている事だろう。
半ば無理矢理、捻じ込むようにしてギルはルキアノスの体内に挿入った。
根元まで挿れてしまうと、その内壁がぐねぐねと蠢きギルを押し出そうと反発してくる。その動きに、ギルの全身に快感が走った。
「くッ、う。……ノス、ルキア、ノス……ッ」
押し戻されながら一度抜きかけ、さらに深く穿った。ずん、と腰を入れる。
「あぁああ!」
女の嬌声ではない。
男の粗野な悲鳴なのに、どうしてこんなにそそるのか。
ギルは、ルキアノスの声にすら快楽を感じながら、ひたすら腰をやり始めた。
最初のコメントを投稿しよう!