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君はその時を狙って、そいつと交代すればいいよ。」
まっくろくろすけはそう言った。
「勝手なことを言うな!」
ぼくは飛びかかろうとしたが、体が動かなかった。
「だめだよ、交代したら、その隅っこでそうしてるしかできないから。」
体育座りの体制で固まっている。
「相手から近づいてこないと、まっくろくろすけは動けないんだ。
ぼくも数年前、ここに来てまっくろくろすけにやられたんだよね。」
ぼくは恨めしそうに、ぼくを見ることしかできなかった。
「じゃあ、ぼくはこれで。みんなが心配してるといけないから。戻るね。」
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