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「邪悪なオーラを察知してお迎えにあがりました。あなたこそ、魔王の生まれ変わりです」
そう言って、悪魔はドナリ編集のもとにひざまづきました。ああ、なんということでしょう。この口の悪い編集は魔王の生まれ変わりだったんですね。納得です。
「納得できるか、そんなクソ設定が!なんだてめーは!悪魔っぽいコスプレしてればいいってもんじゃねーぞクソ野郎!いくら空飛んできたからって、てめーを悪魔なんて認めねーし、俺は魔王でもなんでもねーからな!早く俺を元の世界に連れていけ、クソが!」
「ああ、その冷たいお言葉。あなたこそ、魔王だ。魔王で間違いない、私がそう決めた」
そう言うと、悪魔はドナリ編集の体をお姫様抱っこして抱え上げました。
「何するんだこの野郎!」
「あなたがいるべき世界にお連れします」
悪魔は、ドナリ編集を連れて飛び立ちました。ドナリ編集は怒鳴りながら連れていかれました。私は、ただ茫然とその光景を眺めていることしかできませんでした。
「こんなクソ展開、俺は認めねーぞ!」ドナリ編集の空しい怒鳴り声が森の上空にこだましました。
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