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小人にお城に案内されました
一人になった私は、森の一本道を歩いていきました。するとどうでしょう。身長130cmほどの小人があらわれました。小人は穏やかな老人のような顔をしていました。
「おお、あなたこそは姫の生まれ変わりですじゃ。さあ、城へお連れしますぞ」
そう言うと、小人は私の手をひいて走り出しました。どうやら私は姫の生まれ変わりだったらしいです。
「小人の設定をもっと練ろ!姫とか言ってんじゃねークソが!どういう姫なんだか、もっと設定練ろ、このクソバカ野郎!」
遠くからドナリ編集のそんな声が聞こえた気がしましたが、気のせいだと思うことにします。
私は、小人にお城に連れてこられました。森の奥に、それはそれは立派な西洋風のお城があったのです。お城は石でできていて、それはもう大きくて、ディズニーランドのシンデレラ城の5倍くらいの大きさで、さらにエメラルドに光っていて、なんだかとにかく色々のキレイでした。
「城の説明も適当過ぎんだこのバカ野郎!シンデレラ城で例えてんじゃねー!東京ドーム何個分で全てのファンタジー世界のモノの大きさをはかる気か?ナメんじゃねーぞ、ファンタジーナメてんじゃねーぞ!」
遠くから、そんな声が聞こえた気がしますが、気のせいだと思うことにします。お城のふもとには村がありました。村人の農民っぽいおじさんが私に向かってこう言います。
「遠くで魔王の叫び声が聞こえる!おお、なんてことだ、魔王が復活してしまったのだ!これは農作業も大変になるぞ」
農民のおじさんは、そう嘆きました。編集のダメ出しは魔王の叫び声だそうです。ドナリ編集、すごいですね。ファンタジー世界に影響を与えてますよ。
私は小人に連れられてお城の中に入りました。お城は大きなステンドグラスがあり、とにかくそこら中がキラキラしていました。ダイヤモンドのような輝きでした。床がつるつるしてよく滑ります。王様っぽい人のところに案内されました。王様は王冠をかぶって、白髪で、大きなひげを生やしており、もう見るからに王様っぽい人でした。分かりやすい王様で良かったです、本当に。
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