怪談作文

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イジメていたのは、勇気くんという体力自慢の男の子。 女子に人気のある光彦くんが気に食わなかったのでしょうか。 光彦くんの創作ノートを破いたり机に落書きしたりといった行為から始まり、だんだんと直接的な暴力が目立つようになっていきました。 光彦くんはわたしに物語を見せるとき、何かを言いかけてやめる素ぶりを見せるようになりました。 わたしはそのサインを無視するほど、薄情な人間になるつもりはありません。 友だち数人で協力して、学級会の議題にあげてイジメをやめてもらおうとしていた矢先の出来事だっただけに、悔しくて仕方がなかったです。
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