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「いい匂いだね。何が出来てるの?」
「オムライスと味噌汁。サラダつきだよ。」
「凄い!!高村くん、料理できるんだね?」
「一人暮らしが長くなったからな。外食ばかりじゃ飽きるんだ。」
「いい旦那様だね。」
「そ、夕貴のためなら何でもするよ。
その代わり、俺の愛をしっかり受け止めて貰わないとな。」
「うっ、もう無理。」
「えっ、無理なの?」
悲しそうに眉を下げる高村くんが可愛くて、両手で顔を挟んでホッペにチュッとすると、嬉しそうに口角を上げた。
「もっと」
「欲張り。」
今度は反対のホッペにチュッとキスすると、今度は唇をタコみたいに突き出した。
そこにチュッとすると、満足そうに微笑む高村くん。
「今日はこれで許す。」
「あはっ、ありがとうございます。」
二人で笑いあって
出来上がった料理をガラステーブルに運んだ。
一方のオムライスの上にはケチャップで『ゆうきラブ』って書いてあり、もう一方には『ゆうき大好き』って書いてある。
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