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【2】
この森に足を運ぶようになり何をしていると言えば魔導剣の歴史を主に語ってくれるがそれくらい既に自分で調べつくしている。
それを指摘すると「そうでしょうね」と微笑む。シャルトが何を考えているのか私にはさっぱりだ。
ひょっとして私をからかっているんじゃないかと疑う様になると軽くイライラしてきた。
「シャルト、来たよ。今日はなんの話だい」
「そうですね…[我が手より放つは凍える刃]」
!!!!!
「な…なにする!」
シャルトの奴考え込んだかと思えば魔導を発動してきた。至近距離だったがなんとかかわした。
「歴史についてはもういいでしょう。これからは戦って考えませんか?」
…それならそうと言え。さっきの直撃してたらどうするつもりだったんだよ。
だけどつい口元が緩む。頭で考えるのに飽き飽きしてたんだ。
魔導剣を構える。
「どうすれば魔導が発動するか、そこを考えるのをお忘れなく」
「もちろん」
「あとなるべく木々にダメージを与えないでくださいね。動物たちのお家ですので」
「はは、シャルトらしい」
「では行きましょう」
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