0人が本棚に入れています
本棚に追加
「「え!?」」
今度は私と雅ちゃんの声が重なる。
「なんにも無いのにどうやって証明するの?…」
「どうやってって…そりゃあさ?なにも簡単なことじゃない?スクールアイドルやるなら、スクールアイドルらしい事をすれば良いと思うよ…」
「スクールアイドルらしい事…かあ」
スクールアイドルらしい事って何だろう…
なんて私は考えてると雅ちゃんが口を開く
「まあ何にせよまずは、登校しない?遅刻しちゃうよ?」
と言う雅ちゃんの言葉に私と真昼ちゃんは我に帰り腕時計で時間を確認して時間がぎりぎりなことに気づく
「そうだよ!学校遅刻しちゃうよ~」
と、そんなこんなで話しを後にして私達は学校に向かうのでした。
「~であるからしてこうなる」
教員が黒板に書いた事をそのまま流しながら今朝の事をぼーっとしながら考える。
(スクールアイドルらしい事…かあ…アイドルって言えば歌って踊ってキラキラしてて…可愛いけど…私が今できることって言ったらやっぱりライブ…?でもどこでやればいいのかな)
と自分の世界に入っている私に誰かが呼ぶ声が聞こえてくる。
「…おの…遠野…聞いているのか?次のページの説明をしたまえ」
もろ先生に指されていました。
焦りながらも教科書のページを開き説明をしようにも話しを聞いていない私に
は説明できず
「すみません…聞いてませんでした」
と素直に謝りました。
「うむ、初日から授業を聞かぬとは、たるんどる、しっかりしなさい」
と教員が言うと同時にクラスの人達が笑い出す。
そんな私を一番前の雅ちゃんとその隣の真昼ちゃんがどんまいと苦笑いしているのが見えた。
私は恥ずかしくなり即座に席に着くのでした 。
最初のコメントを投稿しよう!