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「どうよ? ……そんなに悪くねえだろ?」
挑発するように腰を揺すると一ノ瀬は小さく呻いた。
「気持ちいい?」
篠が訊ねると男は素直に頷く。
「ん、俺も気持ちい……っ、ん、ぁ」
一ノ瀬の反応に気をよくして、篠は律動を刻み始めた。男の腹筋に指を這わせ、自分の中を満たすものを締め付けながら腰を揺らす。
「……ふ、ぁ、あ……ん」
熱い楔が自分の感じる場所へ当たるように腰を回し、篠は快感を貪った。頂点へと上り詰めていくこの瞬間が堪らなく好きだった。段々と頭が真っ白になって、何も考えられなくなる。
「……篠さ、ん、すみません、もう」
篠の体を離そうとするかのように、一ノ瀬は篠の太腿を押した。このまま篠の体内で達してしまう事態を避けようとしているらしい一ノ瀬に、篠はそれを阻むように中をきつく締め付けた。
「いいよ、このままで」
「っ、でも……」
うろたえる一ノ瀬に、篠が掠れた声で「中に出して」と甘えるように囁くと、体内にあった塊が瞬時に膨張し爆ぜた。
「ひ、ん……っ」
中を濡らされる感触に背をしならせながら、篠は己の屹立を指で扱き快楽を促す。「……ぁ、あ……ぅっ」
一ノ瀬が達してからいくらも待たず に、篠も絶頂へと駆け上り、自らの手のひらを白濁で汚した。
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