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何を考えてるかなんとなくわかっていた紗月はため息をついた。
そして、画面をスクロールしていきながらレベルや職業、HPやMPなども確認していった。
「あ、意外とMP高い!攻撃はやっぱり低いなー……。物攻も魔攻も同じぐらいか……。紗月の攻撃力はー……、!魔攻がうちより高いんですけど……」
大げさに頬に手を当てながらムンクの叫びのような顔でステータスを覗いていた。
紗月はいきなり指を止めて顎に手を当てながら怪訝そうな顔でスキル欄を見つめていた。
「どうしたのさ……」
眉間にシワが寄っている様子を見た灯里は首をかしげながら画面を覗いた。
「ねえ、このスキルどういう意味だと思う?」
「えっと、異能力のスキルがー……、透視、領域支配、幻影……。んー、タップできないの?」
「あ……、出来た」
スキルの名前を読み上げたあと灯里は苦笑いしながら自分のスキルを目で読み始めた。
紗月が光の神レイリッグから授かった能力は透視、領域支配、幻影の三つだった。
幻影は遠くの物や地形を読み取ることができるため、敵に捕まっても障害物がどこにあるかどういう構図になってるかわかるスキルだ。
領域支配は半径5mの領域を支配することができるため、どんなに強い魔物でも領域に入れば立場が逆転し倒すことが出来るものだ。
そして、最後に幻影は自分の姿を変えたり幻影を見せたりして敵を混乱させることができるのだ。
これが紗月がもらったスキルである。
「おおー!すげー!」
声に上げながら足をばたつかせて喜んでる灯里の姿があるため、紗月は首をかしげて彼女のステータスに乗ってるスキルを覗いてみた。
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