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先程まで不安な顔をしていた紗月まで灯里の肩に手を置きながらそのステータスをのめり込むように覗き自分が付けていたブレスに指を触れさせた。
同じようにステータスの画面が目の前にできたため目を見開きながら見つめた。
リアルのゲームの世界に入ったような感じがして仕方なかったからだ。
「うわおっ……、えっ、これゲームの世界じゃないよね?」
「そうなんじゃない……?」
ゲームの世界ではないはずのこの世界でステータスが本当に見れるとは思っていなかったようで、神が言っていたことはあたっていたということだ。
二人は信じていなかったが、ステータスを見てすぐにアイテムボックスのボタンをタップした。
「おおー、開いた……」
思わず拍手して感激してる灯里に対して、紗月はまじまじと口をつぐみながらステータス欄に何があるのか確認した。
灯里も最初は感激していたが自分のステータスを確認し始めた。
「えっと、名前はノイ……、ん?あれ、灯里じゃないの?それかアカリじゃ……へ?」
灯里は変な声を出しながら画面に書いてある名前を二度見した。
それは紗月も同じようで名前はユキと記されていた。
「んー、この世界に合うような名前か違和感のないモノに書き換えられたんじゃない?」
紗月がそう答えると、首を思い切りかしげながら捻って怪我するんではないかというほど曲げながら眉間にシワを寄せていた。
灯里が思っていたのは初対面の相手に男だと思われないかと思ったことだ。
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