第二話 状態確認

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二人は他のアイテムをスクロールしながら見ていった。  灯里は最後の欄のアイテムを見つめて体が固まってしまった。  それは、レグニアルと書いてある魔剣(+S)という武器だったからだ。  目を見開きながらそのレグニアルと記されてある武器をタップすると画面から飛び出し地面に落ちたのだ。  それを鞘から抜き出すと黒い剣が出てきたのでたかだかに掲げながら唾を思い切り飲み込みながら見つめていた。  「あ、そうだ、どんな威力があるのか確かめないと……!」  口に出すやいなやその剣を振りかざし目の前の大岩を切り裂いた。  すると綺麗に真っ二つに割れたのだ。  「まじか……。え、そんなに威力あるの。これ……」  Sランクの武器の威力だから岩を砕くくらいのちからはあるだろうと思っていたが、力を一回も入れてない灯里は驚いたのだ。  自分のレベルでここまでの威力を出せるとは思いもしなかったたからだ。  紗月も自分の武器をアイテムボックスから取り出して見つめた。  彼女が授かった武器はアルテネスという聖剣(+S)の武器だった。    「聖剣ってことは魔力とか消せるのかな……」  そう言って聖剣を手に取り掲げながらまじまじと見つめる。  白く綺麗な剣で柄のところに金色の刺繍が施されていた。  二人は対となる剣を背中に背負った。  「よしっ、これで本物の勇者っぽくなっちゃったね……」  灯里は肩をすくめながら手を腰に当てながら自分の格好を見て呟いた。
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