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「それね…、でもここで立ち止まっても何なんだから少し移動しようよ。何かあったら武器で戦えるからさ……」
紗月はため息をつきながら目線をそらして嫌そうな顔をしていた。
確かにと灯里は何度も頷きながら自分の手首に装着していたブレスをそっとなでるように触るとステータス画面が飛び出してきた。
そして先ほど画面をいじっていた時に発見した地図のマークが記されているボタンをタップした。
「じゃあ、食料ないし探しに行きますか……?」
「探すしかないでしょ……」
二人は顔を見合わせて頷きフードを深くかぶりながらマップを頼りに森の中へと入っていった。
森を突き抜けば冒険者や行商人が通る道に出られるというのだ。
そこから食料を探したほうが早いと思い森の中に入って行ったのだ。
だが、これから起こるいろんな騒動に二人は巻き込まれていくのだった。
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