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そして、次の瞬間眼を覚ましたとき二人は暗い闇のような空間で体が浮いた状態になり足場のない態勢になっていた。
灯里はゆっくりと辺りを見回して紗月がいないかどうか確かめた。
すると小さいが遠くに何かがいるような気がしてクロールするように手をかき分け足をばたつかせながら前へと進んだ。
そして数分してその物体に近づくとそれは親友である紗月だった。
紗月に会えたことで気持ちが高ぶり勢いよく抱きしめると痛いと背中を叩かれた。
「てか、ここどこさ」
紗月に強く引き剥がされながらもにここにした顔でいるので呆れた様子で呟いた。
彼女もわからないようだった。
灯里は宙に浮いた状態で足と腕を組んで悩むように顔をしかめていた。
すると、後ろから男性の声がした。
「悩んでいるところ悪いがここは死の境目みたいな場所だ。君たちは死んだ」
二人はいきなりの声にびっくりして後ろを振り返った。
そこには白と黒のフード付きのローブを身にまとった背の高い男性が二人立っていた。
二人は少し警戒をしながらその男性を見つめていた。
だけど、そんなことは気にせず男性二人は警戒してる二人の額に手をかざした。
するとその瞬間に眠くなってきたのか二人はゆっくりと目をつむりながら眠ってしまったのだ。
そして、その間に二人の記憶を書き換えられ一部加えられたのだ。
それが二人の新たな人生の始まりを知らせるものだった。
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