159人が本棚に入れています
本棚に追加
1章 転生者
ここは、どこだろう、、、
不意にそういった考えが浮かんだ、
確か暴走車から女の子を守って、、、
そこまで考えてから目を開ける。
俺は15歳だが普通ではない環境で育ったため並みのことでは驚かない。
しかし、これは少し驚いた、
個体名
クロト ヨイヤミ
年齢
15歳
ジョブ
なし
Lv;1 HP;580 MP;258
力;268 敏捷;458 体力;2458 知識;780 魔力;36 運;58
パッシブスキル
なし
アクティブスキル
なし
固有スキル
神に背きし者Lv1 観測者Lv1
装備
武器
バタフライエッジ(ナイフ);なし
防具
なし
装飾
なし
まるでRPGのステータスのようなものが表示されていたのだ。
どうやら『観測者』の影響らしい
(アホか、確かに俺は神なんか信じてないが『神に背きし者』ってなんだよ、厨二臭い、、、)ちなみに《ちゅうにびょう》は中二病と厨二病どちらも正解だ。
試しに俺は『神に背きし者』を発動した、すると、
まるで世界が減速したように感じた。
「何者だろう?」
「知るか、とりあえず、殺るぞ」
「え、!?ちょっ、待っ」
どここからともなく声が聞こえた、
俺は『殺る』というワードに反応し
ポケットからバタフライエッジをとりだし目を閉ざし
右側に気配を感じとる。
次の瞬間俺はバタフライエッジをそちらに向ける。
「なっ!?」
俺は目を開けた、
そこにいたのは見るからに冒険者という男だった
俺は声をかける事にした。
「えーと、、、すいません道に迷いまして、、、何か気配を感じたのでつい、、、。」
「な、なんだそうでしたか、すいません、てっきりルーキー狩りかと。」
「ルーキー狩り?」
「えぇ実はここ最近この森で数名のルーキーが死んでまして、、、。」
男の来た方から一人の女が現れた。
見た感じ男が前衛、女が後衛だろう。
「話はここをでてからにしましょう、ルーキー狩り?とか言うのが聞いてないとも言えませんし。」
「そうですね、一旦戻りましょう、こっちです、ついて来てください。」
そう言って彼女達は先ほど来た方に戻る、
俺も元よりこんなどこ共も知れない森にいつまでもいる気はない。
今にして思えばこれが異世界での初会話だった。
最初のコメントを投稿しよう!