1章 転生者

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1章 転生者

ここは、どこだろう、、、 不意にそういった考えが浮かんだ、 確か暴走車から女の子を守って、、、 そこまで考えてから目を開ける。 俺は15歳だが普通ではない環境で育ったため並みのことでは驚かない。 しかし、これは少し驚いた、 個体名 クロト ヨイヤミ 年齢 15歳 ジョブ なし Lv;1 HP;580 MP;258 力;268 敏捷;458 体力;2458 知識;780 魔力;36 運;58 パッシブスキル なし アクティブスキル なし 固有スキル 神に背きし者Lv1 観測者Lv1 装備 武器 バタフライエッジ(ナイフ);なし 防具 なし 装飾 なし まるでRPGのステータスのようなものが表示されていたのだ。 どうやら『観測者』の影響らしい (アホか、確かに俺は神なんか信じてないが『神に背きし者』ってなんだよ、厨二臭い、、、)ちなみに《ちゅうにびょう》は中二病と厨二病どちらも正解だ。 試しに俺は『神に背きし者』を発動した、すると、 まるで世界が減速したように感じた。 「何者だろう?」 「知るか、とりあえず、殺るぞ」 「え、!?ちょっ、待っ」 どここからともなく声が聞こえた、 俺は『殺る』というワードに反応し ポケットからバタフライエッジをとりだし目を閉ざし 右側に気配を感じとる。 次の瞬間俺はバタフライエッジをそちらに向ける。 「なっ!?」 俺は目を開けた、 そこにいたのは見るからに冒険者という男だった 俺は声をかける事にした。 「えーと、、、すいません道に迷いまして、、、何か気配を感じたのでつい、、、。」 「な、なんだそうでしたか、すいません、てっきりルーキー狩りかと。」 「ルーキー狩り?」 「えぇ実はここ最近この森で数名のルーキーが死んでまして、、、。」 男の来た方から一人の女が現れた。 見た感じ男が前衛、女が後衛だろう。 「話はここをでてからにしましょう、ルーキー狩り?とか言うのが聞いてないとも言えませんし。」 「そうですね、一旦戻りましょう、こっちです、ついて来てください。」 そう言って彼女達は先ほど来た方に戻る、 俺も元よりこんなどこ共も知れない森にいつまでもいる気はない。 今にして思えばこれが異世界での初会話だった。
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