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夜目の効かぬ渡り鳥は渋々赤灼けの空に
飛び立ちました。
帰りが遅かったので、科学者鳥が心配気に出迎えました。
「夕陽の如き目をして如何に?」
余程怖い目に遭ったのかと案じておりました。
「綺麗な青髪の悪魔がいたよ??」
凄く嬉しそうに弾んだ声で、語り出したてん末をじっと最後まで聞いていた科学者鳥は気付いたのです。
何故渡り鳥の涙が止まらなかったのか??
側に只居たくなり、無視されたらイライラしてしまったか??
「これは、人族がかかる恋の病ではなかろうか??」
科学者鳥は人族の生態にも詳しかった。
鳥族の寿命は500歳程
1000歳まで生きる者もいるが??
人族の寿命は50歳から100歳と短命種族である。
「恋ってどんな病?お薬作れる?」
聞いた事ない病名に興味シンシンな渡り鳥。
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