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「心の病で薬はないと聞く」
専門は毒で、癒しは専門外の
科学者鳥である。
鳥族は恋をしない。
長寿族は、気が向けば、
パートナーがいる事もあるが、
基本単独行動で自由に旅をする。
誰かの側に居たいなんて、
まして涙が止まらないなんて、
何と興味深いと科学者鳥の
好奇心が疼き出す。
渡り鳥は、日の出と共に飛び立ち、
夕暮れに帰路する様になる。
恋の観念なき、悪魔と渡り鳥。
愛を知らない二人は如何に??
科学者鳥は、この可笑しな現象を楽し気に傍観する。
刻はまだまた有り余っている。
渡り鳥と悪魔が愛を知る日が訪れるのだろうか?
当分退屈しないのだけは確かだとワクワクする科学者鳥である。
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