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「さすがにこの髪や肌にビビる奴もいたけど、まあ都会よりは生きやすかったと思う。それにおいてはおっさんの采配は正しかったと思うぜ」 ライルはカイルの顔を覗き込むように顔を近付けた。 「カイルだな」 カイルは頷いた。 「目の色が同じだな」 ライルは自分の目元を指差しながら、嬉しそうに微笑む。 「あなたも一緒に……」 言うカイルを、ライルはすぐに遮った。 「あー無理無理。主要都市を壊滅させるだけのもんを仕込んだ。この星の人口は半減するだろう。そんな事をした奴がのうのうと生きるつもりはない」 「その罪は俺達も同じだ。俺達も残る……」 「ふざけんな。俺がした苦労を無にしてくれるのか」 本気で怒っていると思えた。 「お前たちを逃がす為だけの花火だ。本当は旧市街のあるあたりだけ残して全部ぶっ飛ばすつもりだったようだが、さすがに良心が咎めたらしいな。あのおっさんも甘いから」 ああ、そうだ、と呟いて、ライルはポケットから細い鎖のついた金属製のプレートを出して、アリアの目の前にぶら下げた。 「こんなものしかなかった。迷惑だろうが、もらってやって欲しい」 アリアは不思議そうな顔をして受け取った。 カイルには見覚えのあるもの、宇宙開発局の身分証だ。アリアの手の中で見ると、ノイマンの名を読み取ることができた。 「……ノイマンに会ったんですか?」     
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