日常にあった短編集みたいなもの

ATM

自分に呆れながら出来るだけ足取りがふらつかないように本屋に向かう。
時計を見ても5分も経っていない。
本屋では週刊誌を一通り立ち読みする。
最近はあんまり面白い漫画がないので面白そうと言うより絵が好みのものだけ読んだ。
するとそのうちの一つが当たりだった。面白いなこれ。
そうだ。これの単行本を買って時間つぶししよう。
そうと決まれば単行本を探そう。有名な週刊誌の単行本なので直ぐに見つかった。
さて、レジに持って行こう。
だからバカか俺は。お金を下ろすための時間つぶしなんだからお金はないに決まっているだろう。
時計を見るとやっと30分をまわったところだ。
もうかなりお腹が空いて疲れた。行く場所もなくまたフラフラとスーパーまで戻るとATMの前には短いながらも行列が出来上がっていた。