この身の全てを捧げても

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『カクヨブリュビュブブブム!』  違う! もう一度だ! 『アルファブリュリュス!』  こんなんじゃダメだ! 『マホウノアイランドブリュリュブッチチ』  クソッ、これじゃあただのうんこじゃないか!  ぼくが好きなのは大弁財天女、ただそれのみ。恋人がたまたまうんこに似た形をしていただけであって、ぼく自身はうんこが特別に好きなわけじゃない。むしろ、うんこなんて嫌いだ。汚らわしい。さっさと水に流してしまおう。  気張っても気張っても、生まれ落ちるのは何の変哲もない排泄物だった。大弁財天女とは似ても似つかない。  期待はずれの糞野郎どもが……。
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