序章 朝鮮半島にて

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「なんにせよ、礼を言うぞ。ではまた。」とキヨマサ頭を下げては 再び槍を持ち直して まだ 攻めてきている朝鮮兵に 向かって行きました。 こちら 炎 源之助もまた 炎聖流を駆使して 敵を倒しては なんとか その日は 押し寄せていた朝鮮兵を退かせることに 成功しました。 蔚山城にて 籠城戦を強いられて キヨマサ 一週間 なんとか持ちこたえているうちに 日の本軍も まさか 嘉藤キヨマサを犬死にさせるわけにはいかぬと 援軍を向かわせては あと二三日 もたせれば なんとか援軍が間に合うであろう と判明した 晩 たまたま 城内で 行き逢った キヨマサと源之助 キヨマサに誘われるがままに 夕食をいただいては 武術について あれこれ 訊かれた 源之助 炎聖流が 帝警護のために生まれた武術だという事におおいに感心しつつ「なるほどの、それで素手でも戦えたわけか」と呟き 「はい帝の近くの警護のためとは言え長い得物でとはいきませぬ故に」とか 話しているうちに 先日の大陸の敵の一団についての会話へと移項しては キヨマサ公「あやつらも不思議な武術を使っておったが。やつらは短い刀で攻撃してきおったの?」 炎源之助少し考えては「あくまでも私の考えですが、あの集団は何かしら特殊な武術。いや暗殺とかを得意としている感じを受けました」 「なるほどの、やつらが接近するまでまるで気がつかなんだのも、そう言う輩なればかのぉ」 「はいなんか気配ですかね、殺気も含めてあまりやつらからは感じられませんでした」 「となると日の本のすっぱもの、忍とかと似ておるかもしれんな」 「はい大陸にもそのような集団がおるのでしょうね」 と 会話がなされている その頃 蔚山城の近くへ 異様な集団が忍びよってきていました。 そうです いま二人の話題になっていた 一団 大陸の暗殺者集団です。 頭の 申 凱(しんがい)が手下に指令をだしています「一班が、まずは城の入り口を確保せよ。何、見張りを倒せば済むことだ」 「御意」と言っては 数名 闇に浮かぶ城へと走って行きました。 「二班は我に従い潜入して、あの鬼上官キヨマサの居場所へ行き奴を仕止める。何やつのいる場所は調べがついておるわ。」 「御意」とこれまた数名 応えるや 一班の入り口確保の報告を待つことに。
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