序章 朝鮮半島にて

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彼ら暗殺者集団 錦杖団は 集団で ことをなす能力が強く そのため 今回のキヨマサ 鬼上官抹殺へと使命を受けて 揚々と 立ち上がったのだが 前回 戦場で 炎 源之助の邪魔が入り 失敗したため 今度は 邪魔なく キヨマサの寝所を狙うと言う作戦に出た模様です 蔚山城入り口に置いて 四名の門番が城の内外を 交代しながら見張っていると 城の外壁を左右両方から 何者かが 忍び寄って来るのに気がついた 門番の一人が もう一人の相棒に それを伝えて 警戒しようとした矢先 まさか 門の真上から飛び降りてきた 暗殺者に 二人あっさりと 首筋を 小刀で 刺されて 絶命してしまいました。 そこへ 左右から来ていた囮役の二名も加わり すぐに門の扉をするすると昇っては 三名は 内部へ入るや これまた 門の内側で 休んでいた武士二名を さきほどと同じように 抹殺して 門を内側より 少し開場 外の錦杖団員を 率いれています ここ数日間の昼日中の激戦のためか 城内は 皆 寝入っているように静かで 見回りの武士も ほんの数名程度らしく その警戒網は 彼ら 暗殺者にとっては あってないようなものでした。 すぐに 建物内へと侵入するや  たまたま 出会ってしまった武士は 一瞬のうちに 刺殺されてる状況で  いやはや これでは 戦場の城としての役目を果たしてはいないように思われるも 彼ら 錦杖団がそれだけ 巧妙に動き回っていたのと どうやら この城の内部は 彼らに筒抜けだったようです まるで我が邸のように 知られているのでは この城の防衛網も 致し方ないであろう 彼らは ついに 鬼上官 キヨマサの寝所の前にたどり着くや 皆 小さな剣を抜いて 障子をするすると開けては 一斉に そこに眠る 嘉藤 キヨマサ目掛けて 剣を突き刺しました あっ キヨマサ殺ったかと 確認するために 一人が 布団をめくりあげれば なんと そこには 丸まった布団があるのみで えっ っと彼ら 一瞬驚くも すぐに 体勢を整えてはそこから脱出をしようとした その時でした すぐそばへ 突如現れた キヨマサが 「馬鹿め」と一喝しては 号砲一発 ズガーン 鉄砲を射ち放ちました それをまともに食らった 暗殺者二名は 腹と頭を撃ち抜かれて 絶命 すぐに バラバラと 走り出しては 庭へと脱出して
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