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あれは忘れもしない、入学してちょうど一週間経った月曜日だった。
その日の学活はクラスの組織作りで、私たちは六人一組の班を作って役職を決めることになった。先生は言うことだけ言うと職員室に仕事を残したと出ていってしまった。
私の班は無難に決まって、何をするでもなくぼうっとしていたときだった。
「ねぇ蓮ちゃあん、班長やってよぉ、お願い」
「嫌だ」
「えー?だって班長決まらないと先に進めないしぃ…」
蓮の班だ。見るからに面倒そうな女子と蓮が話している。もっとも蓮の方は話と言えるほどの返事をしていないけれど。
女子は校則で禁止されているというのにゆるくパーマのかかった茶髪で、スカートも恐ろしく短かった。
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