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二人からそう言われ、ちょっと愚痴ってみるって、こんなに必要なんだと思った。
「……ありがとう、二人共。」
私のお礼に、二人が笑う。
「何よ、改まって。」
「そうそう。」
私もいつの間にか、笑っていた。
そう言えば、ここ数日間。
笑う事も忘れていたかもしれない。
そうだよ。
くよくよしてたって、仕方ないもんね。
実家の母親にも、無職になる事、言ってみよう。
もしかしたら、少しくらいお金出してくれるかも。
なーんて、都合のいい話はないか。
「さあさあ、午後の仕事も頑張ろう。」
デキる女、柳井さんがパソコンを開く。
「あーあ。仕事始まっちゃった。」
可愛い女、市来さんは早速欠伸だ。
「あなたね、始業開始から欠伸って。」
「だって、ランチ食べた後で、眠いんだもん。」
私はこの二人のやりとりなんて、今まで気にした事ないけれど、正反対の性格で、なかなか面白い。
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