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しばらくして、最後の給料日が出た。
これに、貯金を合わせて約2か月、なんとか過ごさなければいけない。
「ああ~。」
けれど、何度計算しても足りない。
いや、実際は固定支出だったら、何とか足りる。
残りの食費や、小遣いなどがなんとも、寂しい金額になってしまう。
「切り詰めるって言ったって、どこを切り詰めるって言うの?」
もうため息しか出て来ない。
こうなったら、やっぱり母親に頼るしかないか。
私はスマートフォンを持って、目を瞑りながら、電話のマークを押した。
『はい。』
思ったよりも早く出た母親に、スマートフォンを落としそうになる。
「あ、あの!お、お母さん?」
あっ、まずい。
緊張しすぎて、声、裏返った。
『そうですよ。あなたのお母さんですよ。』
「う、うん。よかった。」
何がよかったのか。
母親からも、「はあ?」という声が聞こえてくる。
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