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「ど、どういう事ですか!?」
私は思わず、立ち上がった。
「あれ?内容、聞いてたんじゃないの?」
「私が聞いていたのは、正社員になるって話で……」
「ああ!」
部長は、手を大きく叩いた。
「確かに、数人には正社員の話はしましたけど、水久保さんは今回、その枠には、入っていなくてね。」
「そんな!」
私の立場は、一気に崩落。
ステップアップするどころか、再来月から無職になるなんて!
「どうして、私なんですか!」
納得がいかない。
この半年、大きなミスをした事もないし、資料の作成だって、言われた期日に遅れた事もないし。
首を切られる理由が、見当たらない。
「まあ、座って。」
部長に手をヒラヒラさせられ、私は大きく深呼吸した後に、一度椅子に座った。
「水久保さん。有名な大学、卒業しているよね。」
「はい。」
ちょっとした自慢だけど、聞けば誰でも分かるような大学。
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