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まあ市来さんは、私が暗かろうか明るかろうが、関係ないと思うんだけどね。
「だったらせめて、水久保さんから言うまで待つとかさ。」
「ええ?そんな面倒くさい事、するの?こう言う場合、気を利かせて、逆に聞いちゃった方がいいのよ。」
「あなたね。それが気遣いだと思ったら、大間違いよ!」
二人の会話、私には丸聞こえだ。
こうなったら、もう白状するしかない。
「あの……」
私は、手を挙げた。
「はい、水久保さん。」
市来さんが、私を指さす。
「実は、来月いっぱいで契約終了みたいで……」
「うそっ!」
正社員になる柳井さんは、飛び上がる程驚いている。
「本当に~?」
正社員の話も、契約終了の話も来なかった市来さんは、他人事のようだ。
「はい。」
もう、笑うしかないとばかりに、私は二人に笑って見せた。
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