暴力支払いコンビニストア

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マサコは入り口に『バーリトゥードへようこそ』の看板を起き、モップで床掃除を始めた。 しばらくして客が1人来店。仕事帰りらしき中年のサラリーマンだ。客は雑誌コーナーを物色して「淫乱巨乳人妻」という雑誌を手に取ってから食品コーナーへ。おにぎりをひとつ選んでレジに進んだ。 「いらっしゃいませ」 野太い声を出してマサコはバーコードリーダーで雑誌のバーコードを読み取った。レジ画面に「右フック一発」と表示された。次におにぎりのバーコードを読み取るとレジ画面に「ハイキック一撃」と出た。 「ありがとうございます。お会計、右フックとハイキックになります」 客はマサコに頬を向けるとマサコの右フックがさく裂した。続けざまに頭にハイキックを食らわせた。客の眼鏡が天井まで飛んだ。 客はよろめきながら眼鏡をかけ直すと、買った商品をビニール袋に入れて店を出た。 「またのお越しをお待ちしてます」 マサコは両腕に力を入れて握り拳を胸の前に当ててお辞儀をした。
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