Episode.1 ジェミニの妖精

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ーーーーーーーーーーーー ジーク…ジーク… 微かに姉上らしき声が聞こえる。 ふと目を開けるとそこには 真っ白な世界が広がっていた。 ジーク…。 俺の前に死んだはずの姉上が現れた。 何故姉上が?これは夢なのか? ジーク…。 あなたは私が死んでからずっと1人だったね。 「え…どうして姉上がそれを?」 ずっとあなたを見守っていたの… 心配で、心配で… 「そうだったんだ。」 けど良かった…。 あなたにも仲間ができたんだね。 「な、仲間というか…協力関係というか…」 良いことよ。人はね独りじゃ生きていけないの。 だからこれからも色んな人と出逢って仲良くなって 色んなことを学んで…経験して… 「姉上…」 私はずっと…上からあなたを見守り続ける。 これからもずっと…。 僕のそばから姉上が少しずつ消えていく。 「待って姉上…姉上ぇええ!!」 ーーーーーーーーーーーーーーー ハッと目が覚め現実に戻った感触が頭に走る。 窓から綺麗な光で入ってきている。 もう朝なのか… 目を擦ると涙が少し出ていた。 姉上が死んだ時の夢は小さい頃に 嫌って言うほど見てきたが あんな風に姉上が夢に出てくるのは初めてだった。 もう少し話したかった…。 ハァッと少しため息をつきもうひと眠り しようかなと寝返りをうったとき 少し暖かい肌の感触があった。 「えっ」 俺の隣で下着のままで寝ているシスカがいた。 「わぁあああああああっ」 ビックリし過ぎて大声で叫んでしまう俺。 「何よ、うっさいなぁ」と言わんばかりの 顔をしながら起き上がるシスカ。 「なんで俺の隣で寝てるんだよ!! しかもほぼ裸じゃないか!!何考えてるんだよ!!」 顔を真っ赤にし手で目を隠し慌てる。 「いやーだってさぁ…2人で寝た方が 暖かくて良いかなぁっと思って…」 っとあくびをし目を擦りながら言い放つ彼女。 「いやいや待ってくれよ!! 男と女が一緒に寝るなんてさぁ… どういうことかわかってるの!?」 「もう…うっさいなぁ。なんでもいいじゃん。 眠いからもう少し寝かせて…」 っと彼女は俺のベッドでまた眠り始めたのだ…
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