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ジーク…ジーク…
微かに姉上らしき声が聞こえる。
ふと目を開けるとそこには
真っ白な世界が広がっていた。
ジーク…。
俺の前に死んだはずの姉上が現れた。
何故姉上が?これは夢なのか?
ジーク…。
あなたは私が死んでからずっと1人だったね。
「え…どうして姉上がそれを?」
ずっとあなたを見守っていたの…
心配で、心配で…
「そうだったんだ。」
けど良かった…。
あなたにも仲間ができたんだね。
「な、仲間というか…協力関係というか…」
良いことよ。人はね独りじゃ生きていけないの。
だからこれからも色んな人と出逢って仲良くなって
色んなことを学んで…経験して…
「姉上…」
私はずっと…上からあなたを見守り続ける。
これからもずっと…。
僕のそばから姉上が少しずつ消えていく。
「待って姉上…姉上ぇええ!!」
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ハッと目が覚め現実に戻った感触が頭に走る。
窓から綺麗な光で入ってきている。
もう朝なのか…
目を擦ると涙が少し出ていた。
姉上が死んだ時の夢は小さい頃に
嫌って言うほど見てきたが
あんな風に姉上が夢に出てくるのは初めてだった。
もう少し話したかった…。
ハァッと少しため息をつきもうひと眠り
しようかなと寝返りをうったとき
少し暖かい肌の感触があった。
「えっ」
俺の隣で下着のままで寝ているシスカがいた。
「わぁあああああああっ」
ビックリし過ぎて大声で叫んでしまう俺。
「何よ、うっさいなぁ」と言わんばかりの
顔をしながら起き上がるシスカ。
「なんで俺の隣で寝てるんだよ!!
しかもほぼ裸じゃないか!!何考えてるんだよ!!」
顔を真っ赤にし手で目を隠し慌てる。
「いやーだってさぁ…2人で寝た方が
暖かくて良いかなぁっと思って…」
っとあくびをし目を擦りながら言い放つ彼女。
「いやいや待ってくれよ!!
男と女が一緒に寝るなんてさぁ…
どういうことかわかってるの!?」
「もう…うっさいなぁ。なんでもいいじゃん。
眠いからもう少し寝かせて…」
っと彼女は俺のベッドでまた眠り始めたのだ…
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