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僕は外の世界を知らない…
外に出ると危ないって姉上や婆様が
しつこく言ってくる。
10年間この村から出たことがない…
年頃の僕からするとやっぱり外の世界が
気になる年なのだ。
婆様に小さい頃教えてもらったことがある。
この世界は12このペンダントによって
支配されているのだと。
そのペンダントには一つ一つ能力があるみたいで。
その能力とは詳しくは分からないが
人間離れしているのは確かだ。
簡単に言うと"魔法使い"。
そして僕の姉上は世間一般でいう
"魔法使い"に値するみたいで。
姉上は炎を自由自在に操れると
婆様は言うが実際炎を操ってる所なんて
僕は見たことがない。
正直姉上が魔法を使えるなんて信じていない。
けどこの村、フリート一族に12このうちの
1つのペンダントが継がれているのは事実だった。
だから婆様と姉上はそのペンダントを
必死に守っていた。
だからいつか僕もペンダントを
守らなくちゃ行けない時が来るんだろう。
フリート一族の決まりみたいなものだった。
けど僕はこの時知りもしなかった……
今日の夜、僕の運命が変える出来事が
起こることなんて……。
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