プロローグ

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「えっ!?」 僕は驚いた。 姉上が炎を操れるのは 本当のことだったんだ……。 「誕生日おめでとう ジーク」 流れに任せフゥッとローソクを消す。 電気を付けローソクとり 2人でケーキを食べたのだった。 未だに姉上が指から炎を出したのは 信じられない状態だった。 だけど婆様が小さい頃僕に言ってたんだから 信じなかった僕が悪いんだ。 あまり姉上にはそのことを 聞かないようにした。 「よし、もう寝る時間だよ!」 「うん…姉上ありがとう」 「いいよ!私ちょっと屋敷戻らないと 行けないから先に寝てて!すぐ戻るから!」 「わかった おやすみ姉上」 「おやすみジーク 大好きだよ」 僕は疲れていたのか意識が遠のくかのように 眠りについてしまったのだ。 ーーーーーーーーーーーーー 何も夢を見ずにハッと目が覚め すぐに身体をおこし起き上がる。 何か焦げ臭いにおいがすると思い違和感を感じる。 明らかに僕は眠らされていた。 玄関に近づきドアを開けると そこには赤くとても赤い炎で 村が焼かれていたのだった。 この家に炎が届いていないのはおかしいはず 何でだろうと疑問に思い辺りを見渡すと 結界がはられていたのだった。 誰が結界をはったのか? どうしても僕は眠らされていたのか? 何でなんだろうと考えている矢先に 姉上の顔が浮かぶ。 どうして姉上は家にいないのか…… 姉上の事が心配になり僕は炎が 上がっているなか屋敷に急いで向かった。 姉上の事がいっぱいいっぱいで 炎の中走り続ける。 煙を吸い息が苦しくなろうとも 姉上の事が心配で心配で仕方がなかった。 意識が遠のきそうになっても 僕は倒れずに走り続けた。 息を切らしながら走り続け やっと屋敷が見えてきた。 「ハァ…ハァ…」 僕は残りの力を振り絞り全力で走る。 屋敷に付きそこも炎で少し覆われていた。 扉を開き、そこには、、、 見たくなかった光景がうつっていたのだ。 姉上の身体が黒いマントをした男の 腕によって貫かれていた… .
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