発症(1)

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付き添いで来てくれていた夫と、 夫に抱っこされている、 生後わずか4ヶ月のチエの方に 視線を動かしたー チエはあどけない表情を浮かべ、 微笑んでいるように見えた… (…でもやはり暗さと影でよく見えない…) (…わたしはこのまま失明してしまうのか…) さらなる絶望感が再びわたしを襲ったー (…あぁ…わたしは母親なのに、 これからこの見えない眼で、 どうやって乳飲み子のチエを 育てていったらいいのか… サトシだってまだ小学校に入った ばかり、新しい生活に慣れるまで、 ママのサポートが何よりも 不可欠なのに… …何で… …どうして… …どうしたら…)
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