入院(1)

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D医師の指示の元、MRI検査・ 眼底検査・視野検査・眼球のCTスキャン検査が次々と行われたー どれも初めての精密な検査で、 わたしはどぎまぎしながらも、 テキパキとした看護師さんに 任せながら、検査が終了した。 検査後、再び診察室に戻った。 D医師からの説明が始まった。 審判が下される者のように、 わたしは息を詰め、 身体は縮こまっていたー ところがD医師は、 「まず、〈視神経炎〉は治療すれば、見えるようになりますよー。」 と、さらりと告げた。 全く予想に反していた診断結果に… 「…へっ?!…」 わたしは拍子抜けして、 すっとんきょうな声でそう答えていた。 (…先生いま見えるようになると言った?…聞き間違えじゃないよね… えっ?!…でも…こんなに全然みえなくなっているのに、本当なのかな…) 頭の中が混乱する…もう自分の右眼は 見えるようにはならないだろうと、 すっかり思い込んでいたようだ… そんな気持ちに意表を突かれ、 先生のありがたい言葉を、にわかには信じられない自分がいた…。
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