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「うおおおお、倒せたけどキモい。臭い!! マジ中華鍋使えねえ!!」
「おっさん、うるさい!!」
この臭いは表現しようがない。
公衆トイレなんて生易しいぞ。腐った魚? 放置した肉? 生ゴミなんてものじゃない。
毒だ。これ、絶対に毒だって!!
「サエさん、助け――」
サエさん。あんた今、良いもの見つけたって顔したよな? ものすごくニヤついてる。
悪女だ。悪い予感しかしねえ!!
「やられたくなかったら、しっかりその鍋でキャッチしなよ!」
「何をするつもりだよ!!」
サエさんは自分の身体のように鞭を扱い、綺麗にスライムを投げてくる。
べちゃべちゃと、中華鍋に吸い込まれていくそれ。
溶けていく……臭い……苦しい。
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