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『今回はガチャの簡単クエストだったけど他にもあるのよ。でも、おっさんには関係ないかもね』
そんなにおっさん、おっさん呼ばれるほどおっさんじゃないからな?
驚く話ばかりで頭が混乱して言えなかったが、訂正しろ。俺は何のために名前を教えたんだ。
『これ、契約書。もう強制はしない。こんなもの、夢で終わらせたかったらそれでいいわ。契約書を破棄すれば、このコンビニに関する記憶も消えるから』
不可思議なものを無理やり信じ込まされているような、そんな気持ちだ。
はっきり言って手の込んだ詐欺だと半分思っていた。しかし、それでは片付けられない。
目の前にある報酬1万円。
俺が使った中華鍋。
振り回し過ぎて痛い手首。
1部緑色に染まったワイシャツ。
何よりもこの臭いが現実であると物語る。
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