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「もう一度、キスをして良いかい? カナ」
顔を赤らめ、少し頷く。
ゆっくりと唇を啄ばみ、舌が咥内に潜り込ませる。
舌と舌が絡め合う。
「……んっ……ふぅ……っあ……」
重ねている唇から、彼女の甘い吐息が漏れる。
更に唇を深く重ね、身体を抱きしめる。
身長は自分よりも低いのに、力は強く、男性としての強固な身体の厚さも感じる。
「っふぅ……はぁ……」
奏の唇から漏れる甘い声が、クリスの頭の中へと染み込む。
淑女の彼女の唇は、幼い時にキスをした時の唇の名残と大人の魅力を持った唇へと変貌していた。
――クリス……逢いたかった――
唇が名残惜しそうに離れ、再び軽くキスをした。
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